「結婚相談NPO ブライダルサポーター」のGoogle広告運用事例
コンバージョン数 980%迄改善。

千葉一生 影山頼央様

語り手

特定非営利活動法人 結婚相談NPO ブライダルサポーター
代表者 影山頼央様

聞き手

ワンバース株式会社
代表取締役 千葉一生

「門前払いしない」を合言葉に2013年から結婚相談所を運営している結婚相談NPOブライダルサポーター様。同法人が注力しているのは、通常の婚活では相談も難しい方への入会の促進です。今回ワンバースが支援しているのは、2019年より取り組みを始めたNPO法人向けのGoogle広告(Google Ad Grants)の広告効果改善です。代表者の影山様に、契約開始から5年間を振り返りながら、ワンバースの支援で得られた成果や感想をインタビューしました。

あらためて貴法人のサービスについて教えてください。

影山:

結婚相談NPO設立までの10年、オーバーランドというゲームソフト会社を経営していました。会社を経営する傍ら、仲間たちと社会問題について語る機会がありました。結婚相談NPOは少子高齢化問題を議論しているなかで生まれた企画です。
さらに付け加えると、一般的に年齢や収入的なアピールが強くはない方が大手結婚相談所から(ご相談者の)「条件が低い」という理由で入会を断られた話を聞き、問題意識が芽生えました。仲間にも背中を押され、設立に至っております。


結婚相談NPOは入会基準を設けないことで、障がい者の皆さんや就職氷河期世代の非正規雇用者、新興宗教2世など、通常の婚活では相談も難しい方をサポートして参りました。
現在も新たな試みに挑戦をしています。この度、(結婚相談NPOの)ボランティアの皆さんから悩み相談やお見合い練習のオンラインサービスをご提案いただきましたので、我々プロではなく、ボランティアの皆さんからの現場感覚からのアドバイスが可能になります。
これからも従来の婚活では困難な部分をひとつひとつ解消していくのがNPOとしての務めだと考えています。

公式サイト:https://bridal-npo.org/

弊社へご依頼いただく以前の課題について教えてください。

影山:

一番の課題はリソース不足です。基本的に、マーケティング業務は内製でやるべきだと考えているので、当初は広告運用も自分たちで対応していました。

千葉:

影山さんは本当に勉強家で、マーケティングの勉強会も行っていたりと、マーケティングへの感度が高いですよね。

影山:

はい、私自身もマーケティングが好きで、自分で調べて行ってきました。
しかし、人が潤沢にいる企業であれば問題になりませんが、われわれのような零細企業は、現場も人事も経理もマーケティングもやらないといけないので、それぞれにかけられる時間はどうしても限られます。


マーケティング関連の業務を自分で調べながら実行し、ある程度の結果は出ていたと思いますが、自分の力だけでは難しいと一番感じたのが広告運用でした。
専門家の力を借りなくてはならないと思い、多くのプロの方とお話しをさせていただいたのですが、残念ながら「あれ?自分の方が詳しいかも?」と思うことが多かったのです。あらためて、マーケティング代行会社は玉石混交なんだと感じます。


そんな中、私とはレベルが違うなと、初めて感じたのがワンバースさんでした。
プロの場合、いろいろなクライアントを見ているのもあり、専門性に大きく差があります。我流で取り組んでいるとうまくいっているんじゃないかと思いこんでいる節もあります。
そして、知識や運用力だけではなく、自分は広告運用にはコミュニケーションや連携が求められると思っていたので、レスポンスの早さも決め手でした。仕事で常用していたチャットワークでやり取りできるのもよかったです。

影山頼央様

実際にワンバースとのプロジェクトを開始して印象を教えてください。

影山:

元々課題に感じていたのが、私のような素人が広告運用をしていると「どこが悪いのか?」が分からない点です。結果も出ていない訳ではないし、ちゃんと設定できているだろうと思っていたのですが、ワンバースさんにお願いした途端に、広告設計ががらっと変わったのは衝撃でした。

千葉:

弊社の支援前の状況を確認した際、1つの広告キャンペーンのなかで配信されていましたが、ペルソナやキーワードを整理し、目的別で適切な広告キャンペーンを細分化していきました。その結果、ペルソナ(キーワード)に対し、適切な広告を配信できるようになったと思います。

影山:

実際、数字にも変化があらわれているので、あのまま「上手く出来ている筈だ」と自分で思い込みつつ運用を続けていたらと考えると恐ろしいです。今では、お任せしてよかったなと実感しています。
また、Google広告は新機能の追加や仕様変更をすることが多いと思いますが、そういった変更をタイムリーにご提案いただけるので、とても助かりました。
ワンバースさんはデジタルマーケティング分野の横のつながりを大切にしておられるので、なかなか気付かない情報も仕入れ共有してくださるので、勉強にもなります。

印象に残っている取り組みを教えてください。

影山:

成功事例として明確なのは記事広告を導入していただいた点です。
もともとプロジェクトを開始する前から、記事などの読み物のほうが広告にはよいだろうとは思っていましたが、千葉さんに取り入れてもらって、その想定どおりでした。
われわれ側である程度狙ったキーワードを想定したうえで記事を執筆していますが、その内容にそったキャンペーン設計をお願いするという座組で取り組んでいます。

千葉:

コンテンツに加え、影山さんからペルソナや想定されているキーワードを共有してくださるので、具体的な広告設計を考える際に、大変助かっております。

影山:

広告プロジェクトは運用だけでできることに限界があると思いますので、事業主側とうまく連携が取れる必要があります。
事業主側がその事業の専門家なので、よりベストな広告を行うため、必要な情報を提供しないとなりません。ここで大事になってくるのがペルソナやキーワードといった思惑をすりあわせることです。婚活事業は競争が激しいので、絞って広告を配信する必要があります。


私の経験上、外部の方とうまく認識疎通を図ること自体が難しいと思っていますが、千葉さんと取り組んでいて、不満に思ったことはないです。
効果検証については、LookerStudioを利用したダッシュボードを作成してもらいました。 これまで個別でGA4やSearchConsoleを眺めていましたが、データが見やすく整理されていて、現状把握が普段以上に進みました。

影山:

広告運用をしていて、意外と面倒だなと感じたのが、商標の問題です。もちろん、他意はなく誠実に取り組んでいても、商標侵害関連の問い合わせが入ることがあり、その際のキーワードの設定を都度見直さなくてはなりません。
逆に、われわれの商標ワードを広告掲載するライバル社も見受けられるので、その辺りの相談に乗っていただけたのも助かりました。

影山頼央様

最後に、どのような企業がワンバースのサービスと合いそうでしょうか?

影山:

やはり、広告運用に時間を取られたくない方、自社運用でCTRが伸びていない方にお勧めしたいと思います。さもなければ、いつまでも事業が伸びないです。
特にNPO事業者の場合、CTR 5%の縛りがあります。

千葉:

「CTR 5%」はNPO向けのGoogle広告において最も意識すべき指標ですよね。 さもなければ、配信が止まってしまいますので。

※注釈※ NPO向けのGoogle広告アカウントの場合、「Google Ad Grants」が利用可能です。 NPO事業者は毎月最大10,000ドル程度(約150万円)まで無償で配信可能です。 配信を維持するために、2か月連続して5%のクリック率を達成する必要があります。

Google Ad Grants 基本事項:https://support.google.com/grants/topic/6225933?hl=ja&ref_topic=9854938

Google Ad Grants ポリシー準拠ガイド:https://support.google.com/grants/answer/9042207?hl=ja

影山:

はい、それを意識しながら自社で運用をしていると、思ったよりも運用工数が取られてしまいます。ここに時間を取られていると新しいチャレンジができなくなるので、思い切って依頼すべきだと思います。私も広告をお願いしながら、勉強を続けましたが、広告はかなり勉強に時間がかかります。


勉強にはテストと改善を繰り返すことが必要になると思いますが、そのテストの部分が自社運用だけだと無駄になることも多くあります。
それよりは、多くのクライアントとお取り組みをしていて、すでに知見をお持ちの方にお願いした方がロスが少ないと思います。


ワンバースさんの強みは、広告の専門家として、当法人が実施していきたい広告キャンペーンに対して、適切な広告設計を立案し、実行してくださることだと思います。
また、私のようななるべくコストを落としたい経営者が好きなSEOは、効果を出すのが年々難しくなっているとも感じます。


SEOへの取り組み自体はやめませんが、SEOに時間をかけるよりは、SNSと広告に割り振った方が良いのは間違いないでしょう。当法人も、広告運用はできる限りお任せして、自社ではSEO、SNSにリソースを割り振る形を目指しています。

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